北の『鉄』浪漫 臨時増刊号~古都の鉄浪漫~前篇

先ずはちょっとした写真から。

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 商品名には"シークヮーサー"となっているのに原材料名が"シイクワシャー"になっているのは何でだろ?誤植かな?それにしても原材料名を誤植するってことがあるだろうか?などと思って検索したところ・・・
シイクワシャー(シークワーシャー)について教えてほしい。(別ページで農林水産省のサイトが開きます)

などなど、いっぱい見つかって「へぇ~」となったり、公の機関的には"シイクワシャー"推奨なのかな?とか、どうでも良いことを思いながら2013年の6 月7月は京都でお仕事してきました。(←の写真は京の五条の橋のたもと付近にあるコンビニで買い求めたものです。ってホント、どうでも良いがな・・・)


皆様、おはこんばんちは、"北の鉄マロン"です。
ということで、今回の「北の『鉄』浪漫」は『臨時増刊号~古都の鉄浪漫~』と題して、京都"の辺り"で物見遊山的に出掛けてヒットした『鉄』のあれこれをお送りします。
※一部に滋賀県から参加のお話がありますので"の辺り"と。

 

SL保存の浪漫

SL保存の聖地といえば、こちら、梅小路蒸気機関車館、『鉄』的には"梅小路機関区"です。
開設が1972年10月10日で、開設当時から話題となっており、秋葉にあった交通博物館は言わば総合展示館ですが、SLに絞った専門博物館的に言えば、やはり梅小路でしょう。
一度は、一度はと思って40年オーバー。ようやくお伺いしてまいりました。

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 京都駅から西に10~15分程歩いた梅小路公園の一画に。

 

 

 

 

 


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 古い二条駅を利用したエントランス&資料展示館。

 

 

 

 

 

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 じゃ~ん。今や数が少なくなって、あるだけでも有難い扇形車庫に、さらに実際動くSLが鎮座ましましていらっしゃいますですよ!!
どうよ?どうですよ?、って伝わりにくい話でごめんなさい。

 

 

 

 

 

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車庫の外にもSLさんがいらっしゃいますので目が離せません。

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C62形、C61形、D51形、8620形が交代で、1日3回、"SLスチーム号"として実際に走ります。本日の担当はC61形2号機。

 

 

 

 

 

 

 

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SLさんがいる車庫では、このように排煙装置もきっちりと。
 

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余談。こちらが現在の二条駅。1997年度グッドデザイン賞受賞の駅。"木"を強調した造りとなっておりました。
さらに余談ですが、こっから二条城はまだまだ遠いので地下鉄やバスをご利用ください。

 

古トンネルの浪漫

この先の浪漫に幾つか、滋賀県部門からの参加作品が見え隠れする筈です。滋賀県側に行った主目的は別にありまして、日本人主体で初めて作られた最古の鉄道トンネル(の跡)が、こちら↓


大きな地図で見る

で見られるので行ってきた次第です。

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トンネルは逢坂山(逢坂峠)を超えるために作られました。

 

 

 

 

 

 

 

こちらに、"日本人の技術者、技能者が主体となって設計・施工をおこなったわが国初の山岳ずい道"である「旧逢坂山隧道」の東口が残っております。(引用部は案内板から転記)

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二つ並んでおり、左側に少しだけ入れます。

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三条実朝揮毫「楽成頼功」。

 

 

 

 

 

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トンネルの中。これはイギリス積みでしょうか。

 

 

 

 

 

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案内板が3年ほど前に作り変えられておりました。近代化産業遺産指定記念?
 

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トンネルということで、当時はそこに旧東海道本線のレールが続いておりました。近くにある京阪電車京津線踏切脇に、当時の国道を跨いでいた橋台が残っております。 廃線になったのが1921年。90年以上前ですか・・・。

 

 

 

 

 

 

ケーブルカーの浪漫

北海道的には(世間一般に通用する)ケーブルカーは存在しないため、あまり馴染みがございません。大体においてケーブルカーの地域分布を見ましても近畿方 面にダントツ集まっております。そんな中。古よりの都市であり、盆地であり、人を惹きつけるものが山の上にある京都"の辺り"には「日本一!!」を名乗れ るケーブルカーがあれやこれやとございます。そんな「日本一!!」なケーブルカーをご紹介~。

 

日本一長い!!

比叡山への滋賀県側のルート、坂本ケーブルは日本最長の2025メートルを誇るケーブルカーでございます。

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比叡山へお出かけの際は、登録有形文化財に選定されたケーブル坂本駅からの旅をお楽しみください。

 

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途中に橋梁7か所、トンネル2か所というのは普通ですが、ケーブルカーには極めて珍しい「途中駅」が2駅ございます。(事前に言わないと通過します。)さすが日本最長!!(違うか・・・)

 

 

 

 

 

 

 

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車両はパノラマワイドで明るい雰囲気。こちら「福号」で、対になるのが「縁号」。

 

 

 

 


 

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途中駅「ほうらい丘駅」は通過~。

 

 

 

 

 

 


 

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真ん中で「縁号」とすれ違い。

 

 

 


 

 

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こちらが上の方の途中駅「もたて山駅」。左は上るとき、右は下るときに。ちょっと降りてみたいカモ。

 

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ちょっと読みにくいですが「御縁猿」(ごえんざる)と。沿線には幾つかこんな置物ありました。ナイス?

 

 

 

 


 

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終点、こちらも登録有形文化財選定のケーブル延暦寺駅。この日は霧模様でしたが、晴れていれば琵琶湖のいい景色が眺められそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

日本一の高低差!!

一方、比叡山への京都府側のルート、叡山ケーブルは日本一の高低差561メートルを誇るケーブルカーでございます。
因みに先ほどの日本最長坂本ケーブルの高低差は484メートル。こちらの方が短くて高低差もあって傾斜最高!!

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見るからに急なケーブル八瀬駅。

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歴史も古く、ほぼ90歳。わが父親の一つ上。(個人的過ぎてすんません。)
因みに日本一古いケーブルカーは生駒ケーブル(近畿日本鉄道生駒鋼索線)で、1918年(大正7年)の開業です。

 

 

 

 

 

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勾配は急ですし、見通しも良いので、道中の景色を大層楽しむことができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

日本一高い橋梁!!

比叡山から離れてちょっと南へ。京阪電車の八幡市駅から出ている、その名も男山ケーブル!!石清水八幡宮への参詣にもっぱら利用されるケーブルカーですが、こちらには日本一高い43メートルを誇る男山橋梁がございます。

 

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もう、この名前だけで全てOK!!

 

 

 

 

 

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傾斜や長さはこれまでの二つほどではありませんが・・・

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この橋の高さが日本一!!と。

 

 

 

 

 

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男の上の駅!!素晴らしい!!(勢いだけですまんです・・・)

 

 

 

 

 

 

日本一短い!!

鞍馬寺の中にあるケーブルカー「鞍馬山鋼索鉄道」(通称「鞍馬寺ケーブルカー」)は長さ191メートルと、日本一短いケーブルカーとなっております。
こちら、短いだけでなく、色々ユニークなケーブルカーです。
・宗教法人が運営
・単線で行き違いなし
・運賃が無料(寄附金100円)
・できれば使わず歩いてね、と勧められる

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朝、運行前に着いちゃったので上りは歩き。なので山上の「多宝塔駅」からスタート。

 

 

 

 

 

 

 

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上ってきま~す。

 

 

 

 

 

 

 

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鞍馬寺はかなり山深いところにあり、霊験もちょっと感じる雰囲気?の中、結構急な坂を、ゆっくりゆっくり降りていきます。

 

路面の浪漫

ご多分に漏れず、京都も昔は市電その他の路面電車が数多走っておりましたが、モ~タリゼ~ションの波を受け(自分で使ったのは初めてです、この死語フレーズ)今では"ほとんど"姿を消しました。僅かながらに残る跡をご紹介致しましょう。

 

京阪電気鉄道

すいません。京都ではなく滋賀県ネタです。

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京阪電気鉄道の浜大津駅付近では電車が路面化しております。

 

 

 

 


 

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京都市営地下鉄直通の京津線は4両編成と結構長い編成です。これがくねくね路上を往く様は、なかなか見応えあります。

 

 

 

 

 


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石山坂本線側は2両編成ですが、それでもなかなか。

 

嵐電

こちらは堂々の京都ネタ。京福電気鉄道嵐山本線、通称嵐電(らんでん)は京都の真ん中あたりの四条大宮駅から嵐山を結ぶ路線で、1両単行の電車が走っておりますが、「嵐電はバスと同じですよ」(京都在住の方の談)と気軽に使われているようです。全線200円均一。
この嵐電が、京都市街地では時折路面電車状態になります。
特にこの↓

 


大きな地図で見る

太秦広隆寺のところでは、路面区間は一瞬ですが、↓な感じで、門前を走る光景が、実に京都っぽく。

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これは蚕ノ社("かいこのやしろ"って考えるとすごい名前の)駅から。先っちょに見えている駅は、地下鉄起点駅への乗換駅(嵐電天神川)です。

 

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時折バスとの競争シーンも。バスがスリップストリームから抜けようとしています!!

 

 

 

 

 

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追い越しにかかる~!!まくれるか~!!

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あ~届かない~。バス側はお客さんがいるので減速だ~~~、とかね。

 

 

 

 

 

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市電チックな駅。電車が着いてから渡ってくださいという注意書き付の、めっちゃ細い駅。

 

 

 

 


 

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念のため。普通の駅もありますよ。