引き続き京都"辺り"の『鉄』浪漫をお送りします。
トロッコの浪漫
話は北西方向に飛んで嵯峨野嵐山方面に。
旅番組などでさんざ紹介されているのでご存知の方も多いかと思いますが、こちらでは旧山陰本線のルートを使ったトロッコ列車が走っております。
スタートは本線の嵯峨嵐山駅のすぐ脇にある、トロッコ嵯峨野駅。
この日(7/28)の一番トロッコが着々準備中。開業からかなり経ちますが、この日も大変多くの方が窓口に並んで盛況でした。
因みにこちらが終点のトロッコ亀岡駅。
『鉄』的には起点から終点まで乗り通すのが筋というものですが、今回は筋を曲げ、一計を案じます。
こちらはトロッコではない、本線の保津峡駅。
この駅だって、凄い絶景真っ只中の駅でございます。
そこから山道を15分程歩いて、トロッコ保津峡駅に。かつては山陰本線の保津峡駅でした。
この途中駅で、嵯峨野に戻るトロッコを捕まえようという算段です。
一つ隣のトロッコ嵐山駅まで、短いながらも保津峡下りをトロッコで体験。いい眺めでございました。
『鉄』小ネタの浪漫
傾斜の小浪漫
ケーブルカーに乗りに行くのに電車に乗ってますと、街中を抜けると急に山が迫ってきてカーブがきつくなって勾配が急になって驚きます。「そんなの普通ジャ ンけ」と思われるでしょうが、京都ではその変わり方、エッジの立ち上がり方、コントラストのくっきり差が非常に印象的でした。
線路の脇に立っている、この「く」の板に書いてある数字は勾配を表します。単位は‰("パーミル")で1000メートル進んだら何メートル上がり下がりするかを表します。この画では「40」となっていますので、1キロ先で40メートル上がる坂ですよ、ということです。
この数字が「25」を超えると急勾配扱いになるのが一般的ですが、京都では先程のように「40」や、このような「50」や・・・
しまいにはこのように「61」というのも。全ての列車に機関車を付けて走った碓氷峠の勾配が「66.7」ですから、これはもう山岳路線と言って良いでしょう。
でも、背景見ていただければ分かりますが、特に山の中というわけでも無いのです。
このように、駅のベンチの脚が、左右で長さが違うという光景も見られる、傾斜の浪漫でした。
どうでしょうの小浪漫
ここにも藩士が居ました。京阪電気鉄道石山坂本線の運転手さ~ん、ご視聴有り難うございま~す。
駅名の小浪漫
駅名ネタ、その1。
「西院」といいう駅が四条大宮の近くに2つございます。一方が阪急、一方が嵐電。
ここが珍しいのが、阪急側は"さいいん"で嵐電側は"さい"と、違う読みをしております。
この近辺は、古くは"さい"という呼ばれ方をしているようで、「佐井」「佐居」「西院」と色々な表記があったようです。(一番左の画にも「佐井」が残っています。)
"さいいん"は、阪急側の西院駅に、一般的な読み方で採用されて以降の、新しい読み方だそうで、駅名にも色々な歴史を感じる一幕でした。
インクラインの小浪漫
↑の蹴上駅のすぐ近くにあったのが、この蹴上インクラインです。
ここは琵琶湖疎水の一環で、舟を35メートル分、上げるのに使われた鉄道を復元したもので、桜の名所としても有名だとのことです。
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