Raspberry Piが最近人気を集めているということで、だまってはいられず私も買ってみました。一時期は購入しても数か月待ちなんてこともあったようですが、いまや Amazonでさくっと買えちゃいます。弊社の中でも「Raspberry Pi購入したよ」なーんて声をちらほら聞きます。
持ってるだけじゃ意味がないので、今回は車に乗せて音楽をiPhoneからwifi経由で
聞いちゃおうということにチャレンジします。
<完成イメージ>
1. 準備
<購入したもの>
・Raspberry Pi Type B 512MB
・SDHCカード 16GB Silicon Power社
・USB A – USB MicroB ケーブル
・USB充電器(ACアダプタ)
(iBUFFALO 【iPhone5対応】USB充電器(ACアダプタ))
・USB wifiドングル(BUFFALO WLI-UC-GNM2)
<手持ちのもの>
・iPhone4s iOS7
・SDカードリーダライタ
・車(電源、AUX入力)
2. 起動とSSH接続
Raspberry PiのOSにはRaspbian(ラズビアン)を使用します。
OSを起動するにはPCでSDカードにRaspbianを書き込んでRaspberry Piに挿すのですが、細かいことは多くの方が他のブログ等で紹介されているので省きます。
起動後、まずは接続です。
私はSSHで接続したいので、まずはRaspberry PiのIPアドレスを調べます。
私は"監視万能node manager"というソフトを使用して、Raspberry Pi接続前後でどのIPアドレスが増えたかを調べました。
IPアドレスがわかれば、あとはTera Term等でSSHで接続します。
初期アカウントとパスワードは以下です。
アカウント:pi
パスワード:raspberry
この後はroot権限で作業を進めたいので、ルートのパスワード設定を行っておきます。
$ sudo passwd root
パスワード入力
rootユーザでホームディレクトリへ移動します。
$ su –
パスワード入力
Raspberry PiはDHCPになっているので、固定IPにしておきます。
$ vi /etc/network/interfaces
#iface eth0 inet dhcp iface eth0 inet static address 192.168.1.99 netmask 255.255.255.0 gateway 192.168.1.1
ここで設定をミスるとSSHでつながらなくなるので、キーボード、ディスプレイをRaspberry Piに接続しなきゃならなくなります。(または最初からやり直すか)
再起動して、SSHをつなぎおなします。
つなぎなおす時のIPアドレスは192.168.1.99です。
$ reboot
3. shairportのインストール
apt-getを最新のパッケージリストにします。
$ apt-get update
shairportを動かすためのモジュールを入れていきます。
$ apt-get install git libao-dev libssl-dev libcrypt-openssl-rsa-perl libio-socket-inet6-perl libwww-perl avahi-utils libmodule-build-perl
$ git clone https://github.com/njh/perl-net-sdp.git perl-net-sdp
$ cd perl-net-sdp
$ perl Build.PL
$ ./Build
$ ./Build test
$ ./Build install
$ cd ..
shairportをmakeします。
$ git clone https://github.com/hendrikw82/shairport.git
$ cd shairport
$ make
iTunesをPCにインストール済みの場合は、下記のコマンドを実行するとiTunes上からAirPlayでAirPiが見えるうになっているはずです。
$ ./shairport.pl -a AirPi
shairportをインストールします。
$ make install
起動時に動作するように設定します。
$ cp shairport.init.sample /etc/init.d/shairport
$ cd /etc/init.d
$ chmod a+x shairport
$ update-rc.d shairport defaults
以下のコマンドで編集対象のShairportファイルが開くので、「DAEMON_ARGS」行を見つけて、変更します。
$ vi shairport
DAEMON_ARGS="-w $PIDFILE -a AirPi"
これで、Raspberry Piに電源を入れると、自動的にshairportが起動します。
4. 音量設定
音量がやけに小さくほとんど聞こえないので調整します。
$ amixer controls
numid=3,iface=MIXER,name='PCM Playback Route' numid=2,iface=MIXER,name='PCM Playback Switch' numid=1,iface=MIXER,name='PCM Playback Volume' ← 音量設定はnumid=1です
音量の取得してみます。
$ amixer cget numid=1
numid=1,iface=MIXER,name='PCM Playback Volume' ; type=INTEGER,access=rw---R--,values=1,min=-10239,max=400,step=0 : values=-1725 ← 音量 ; | dBscale-min=-102.39d
B,step=0.01dB,mute=1
音量の設定を行います。
$ amixer cset numid=1 95%
numid=1,iface=MIXER,name='PCM Playback Volume' ; type=INTEGER,access=rw---R--,values=1,min=-10239,max=400,step=0 : values=-130 | dBscale-min=-102.39dB,step=0.01dB,mute=1
設定を再起動してもそのままの設定になるようにします。
$ alsactl store
とりあえず、Raspberry Piに電源を入れるとiTunes上からAirPlayを行えるようになりました。
次にネットワーク関連の設定を行うのですが、長くなるので続きは次回!
T.K