皆さんは『盆栽』と聞いてどういったイメージを持つでしょうか?
伝統的、渋い、老後の趣味、磯野波平?
確かにこういったイメージも盆栽の一面ですが、最近は若者や女性にも盆栽を愛好する人が増えていて、盆栽のイメージも変わってきているようです。
このブログでは、皆さんの知らない盆栽の世界をお見せしようと思います。
今年の5月に、札幌豊平公園緑のセンターで、私の所属する盆栽サークルの展示会が開かれました。右の写真は、会場の周りの様子です。
今回は、この展示会に出品された盆栽を紹介します。
盆栽はサイズ(樹高)によって、大品(60cm以上)、中品(20~60cm)、小品(20cm以下)と大まかに分かれていて、それぞれの人によって好みのサイズというのがあります。
私のサークルはどのサイズでも受け付けていますので、展示会場も高さ5cmほどの小さい盆栽から、2m近くある大きな盆栽までバラエティに富んでいます。
例えば、これは高さ15~16cmほどのミヤマキリシマです。
可愛らしい花が付いていますね。鉢の色と明るい幹の色がマッチしていています。こんな風格のある樹が手のひらに載るほどの盆栽になっているなんて、なんとなくウキウキしてきませんか?
同じツツジ系の樹でも、こちらは50cmほどあったかと思います。
幹の部分が何本にも枝分かれした、根上り(ねあがり)という形態になっています。
ちなみに、盆栽の見所は幹と鉢なので、このように幹も鉢もちゃんと写っていない写真は邪道なのですが、このブログは堅いことはなしで行きます。
さらに、大きい盆栽で、これは1m以上あるエゾマツです。右においてある花が咲いている背の低い鉢は「添え」と言って、メインの盆栽を引き立てる役割があります。
このエゾマツのアップです。
風雪に耐えた幹肌がすばらしいですね。
さて、私が今回の展示会で一番気に入ったのは、この盆栽です。
高さは鉢も入れて10cm位の、メギという樹です。
メギは、花も葉も小さくて、幹肌が柔らかく、小さい盆栽の定番の一つです。
最後に私の展示も置いておきます。
今年は気候のせいか、はたまた去年あまり面倒を見てやれなかったツケがたまったのか、樹の生長が思わしくなくて苦労しました。そのため、アップの写真はなしです。
左側で一席、右は鉢のみで一席、計二席を飾りました。一席とは、盆栽の鑑賞の単位のことです。
SHIN