2011年11月、韓国南部にある済州島(チェジュド)を訪れ、「オルレ」と
呼ばれるハイキングコースを歩いてきました。そのときの様子をご紹介
します。
済州島は漢拏山(ハンラサン)を中心とする火山の島で、「済州の火山
島と溶岩洞窟群」は2007年に世界自然遺産に登録されています。
「オルレ」というのは「路地」を表す済州方言で、今では島中に張り巡ら
されたトレッキングルートを指す言葉として定着しています。
島には24のオルレコースがありますが、今回はその中でたぶん最も
ポピュラーな1コース(15.6km)を歩きました。始興(シフン)から出発し
て、観光地として有名な城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)を経て
ゴァンチギ浜に到ります。
■済州島のオルレコース
妻と二人で済州市のホテルを出発して30分ほど歩いてバスターミナル
まで行き、西帰浦(ソギポ)行きのバスに乗ります。そしてバスに揺られ
ること約1時間半、ようやく出発地の始興に到着しました。
■バスのチケット
■始興のバス停にある案内表示
済州島には「オルム」と呼ばれる小さな火山(寄生火山)がいたるところ
にあり、コース前半では二つのオルム(マルミオルムとアルオルム)に
上ります。
畑の中の一本道を歩き始め、途中からマルミオルムへの登り口に入り
ました。そして15分ほど上ると、城山日出峰を望むすばらしい景色が
広がります。
■マルミオルムから望む城山日出峰
コース上のわかりにくそうなところには矢印や布テープなどがあります。
私たちの他に歩いている人はほとんど見かけませんでしたが、道を
見失いそうになることはほとんどありませんでした。
■わかりやすい矢印
アルオルムの山頂から海岸線を望むとたくさんの風車が見えます。
済州島ではスマートグリッドの実証実験が行われているからか、海
岸線にはたくさんの風車が設置されています。
■アルオルムから望む風車群
アルオルムを下ってからはしばらく住宅地を歩き、その後海岸線に出ます。
歩道沿いに干してあるイカを見ながら歩いていると、そろそろ腹が減って
きました。なかなか食事をする場所が見当たらず、もう午後3時に近くなって
いるのです。食事は近くにある「始興海女の家」で済ませることにして、
建物の中に入ります。そして無事アワビのお粥を食べることができました。
■歩道沿いに干してあるイカ
■始興海女の家食堂
城山日出峰が近づいてきて、だんだん迫力が出てきました。
■近づいてきた城山日出峰
■さらに近づいてきた城山日出峰
その後私たちは観光地としてにぎわう城山日出峰近くを通ってさらに進み、
暗くなってきたためゴールのゴァンチギ浜直前からバスで済州市のホテルまで
戻りました。
写真からもわかるように当日は天候にも恵まれ、済州島の美しい景色を
満喫することができました。
ぜひ多くの方に訪れていただきたいと思います。
by E.K