週末になるとパンを作ります。私にとって、もはや趣味というより生活の一部です。土日いずれかの夕食と、月曜、火曜の朝食は手作りのパンでの食事となります。妻と3人の子供は否応無しに付き合わされることになります(笑)。
パンにも色々ありますが、私が作るのは主に食パンやフランスパンなどの食事に合うパンです。これらのパンは余計な物が入っていない為、味の良し悪しは作り手の腕前次第です。
パン作りは楽しいものです。失敗するときも多く、その分、思い通りのパンが焼けたときの喜びも大きいものです。今日は、パン作りの楽しさをほんの少し、ご紹介したいと思います。
■作って楽しむ
パン作りには色々な作り方があります。もっとも一般的なのはイーストを使ったパン作りでしょう。このほか、市販の天然酵母を使ったり、リンゴなどの果物に付着している酵母を培養してパンを膨らませるやり方もあります。
パン作りで楽しいのは、数ある作り方の中から自分に合ったやり方を見つけて伸ばして行ける点でしょうか。パン屋さんでも「ウチは天然酵母で勝負してます」とか、柱となるアピールポイントがありますよね。
私が得意とするのは低温長時間発酵です。低めの温度で、ごく微量のイーストでゆっくり発酵させるやり方です。どのくらいゆっくりかというと、通常のレシピで1時間かけて発酵させるところを、6時間から12時間程かけて発酵させます。時間をかけて生地を寝かせることによって、粉のうまみを引き出します。
材料選びもパン作りの楽しさの一つです。製菓・製パン材料店で入手可能な小麦粉は実に多彩です。どの粉を選ぶかによって、パンの味や食感は大きく左右されます。数ある小麦粉から自分に合ったお気に入りを見つけるのも楽しいものです。
私のお気に入りは北海道産の「キタノカオリ」という品種です。食パンやロールパンなどの柔らかいパンを焼くのに使っています。この粉で焼いたパンは、断面が薄い黄色になり、甘みが強いのです。
■食べて楽しむ
作ったら食べます。こちらは去年の暮れ頃の食卓です。笑ってしまうくらいパンばっかりです。柔らかいパン、かたいパン。それぞれこだわりを持って作り方も味も変えてあります。
こちらはベーグル。シンプルにチーズとハムを挟んでたべるのも美味しいですし、クリームチーズのパッケージにある盛り付け例みたいに、「バカじゃないの」と言いたくなる位にクリームチーズを盛ってみたり。こんなのも楽しいですね。
パンとは違いますが、ピザやナンもパンと同じ要領で作れます。自宅で焼くピザとナンは最高に美味しいのです。それに値段も安く済みます。生ハムやチーズを大人買いしてトッピングしまくっても、宅配ピザの値段に比べればたかが知れています。
■家族で楽しむ
子供達もパンが好きです。食べるのも作るのも好き。たまに作り方を変えたりすると鋭く気付きます。「これ天然酵母?」とか。末っ子の小学2年生は大きくなったらパン屋さんになるそうです。
20年後か30年後、いつか大人になったこの子達に、「親父のあのパン、また食べたい」って言わせてみたいものです。
以上、製パン担当Sでした。