東日本大震災による影響で、東京電力管内で電力が足りない事態が発生しました。
そのため、節電をより強く意識するようになった方も多いのではないでしょうか。
家庭では、使わない電気はなるべく消す、より消費電力の少ない製品に
切り替えるなど様々な対策を実施している方が多いと聞きます。
一方、IT業界においても電力不足への対策は進んでおり、
クラウドセンターの取り組みを例にして紹介したいと思います。
ITインフラの一つとしてクラウドセンターは非常に重要ですが、
電力を大量に使うサイトでもあります。
近年、グリーンITが注目を浴びるようになり
クラウドセンターにおいても省電力化が進んでいます。
近年は仮想化技術を用いて物理サーバそのものの台数を減らしたり、
直流給電や排熱の工夫などによって従来よりも低いPUE値を実現する
ことが可能になってきています。
このようななかで発生した東日本大震災。
電力が足りない状況の中、更なる対策が求められるようになっています。
例えば、電力需要の少ない夜間に集中的に計算資源を使うようにして、
日中の使用電力を抑えるようにするピークシフト。
稼働させる物理サーバの台数を時間帯によって自動的に増減させる
仕組みを作ったサイトもあると聞きます。
夏が刻一刻と迫る中、素早い対応が求められます。
逆にこのような状況だからこそ、平常時よりも電力を
効率的に使用するアイディアや技術が進んでいくといえます。
ちなみに、パソコンにも日中はバッテリーで稼働し、
夜間に充電するピークシフト機能に対応している機種があるそうです。
もし、お持ちのパソコンが対応しているようでしたら、
機能の使用を検討されてはいかがでしょうか。
by K.A