続きまして中篇では、京成線沿線のもや鉄をご紹介します。
京成電鉄金町線(高砂~金町)
全国区的な知名度を持つ柴又帝釈天、その最寄り的の柴又駅が唯一の中間駅なのが京成電鉄金町線です。街としてはモヤッていませんし、観光客の利用も多い路線です。でも、路線のあり方としてはモヤッていると言って良いでしょう。昔は古い車両の最後の働き場、という印象もありました。帝釈天や寅さんの取り上げられ方も、昔はそれ程でもなかったのに、というのが個人的な感想です。
JR金町駅前ロータリーの向こう側に京成の金町駅。
建物が間近に迫るなか、4両編成で到着します。
金町駅ホーム。これまでに比べると、4両って長い。
沿線は住宅的建物が多いのですが…
柴又駅に近いところではこのような風景も。
高砂駅は高架の専用ホーム。
一旦、改札を出ないと乗り換えもできない方式が採用されております。
東葉高速鉄道東葉高速線(西船橋~東葉勝田台)
多くの方にとっての東葉高速鉄道は、知らない/特に興味ない/特に面白味のない路線なのかなとも思います。
全くもって個人的な話で恐縮ですが、まだ隣が大和田駅だった頃の志津駅住民だった身としては、勝田台駅の登場・変遷や、出ては消えてく西船~勝田台新線の話が感慨深いものもあり、ちょいと取り上げさせていただいたものです。
普通には北総鉄道と並ぶ高運賃が話題になるくらいでしょうか。何せ
西船橋→東葉勝田台(東葉高速線利用) | 627円 |
京成西船→勝田台(京成線利用) | 319円 |
西船橋→船橋/京成船橋→勝田台(JR→京成乗換) | 425円 |
と、乗り換えしても、他社線の方が安いのですから…。
西船橋から8つの駅で終点の東葉勝田台。
西船橋ではホームは共用です。「東海神」が東葉高速線。
東西線から直通の東葉勝田台行き、西船橋駅に到着です。
他に比べると新しい路線なので、綺麗ッス。
「及位」(のぞき)に匹敵すると言って良い難読駅。「及位」はそもそも読めないでしょうが、こっちは普通に(違って)読んじゃいますよね。読んでから「誰?」ってなること請合い。
東西線直通は長いですよね~。
終点の東葉勝田台。乗客の密度が今ひとつだったのが気がかりです。
改札出てすぐ、京成線の勝田台駅改札です。
山万ユーカリが丘線(ユーカリが丘~ユーカリが丘)
1982年開業と、新交通システムとしてはかなり初期の開業なのに、全線4.1kmと比較的短く、一つの街の中で完結しているためか、ほとんど取り上げられることのない山万ユーカリが丘線をご紹介します。
最初に起点のユーカリが丘駅を外見から。
3両編成で、非常にコンパクトに進行中。
テニスラケットを1周するような運行形態です。1回乗車で200円。
気分はモノレールでしょうか。
ユーカリが丘駅は個人的には新しいという印象ですが、駅前の高層建築には意表を突かれます。
車両そのものもコンパクト。
駅を離れると、住宅と田園と。しかし、揺れが凄くて、のんびり眺めを楽しむという雰囲気ではありませんでした。
自動改札ですが、PASMOはご利用になれません。
京成電鉄千原線(千葉中央~ちはら台)
こちらも比較的新しい路線です。
元々は第三セクターの千葉急行電鉄が開いたけど、債務超過に陥り京成に経営譲渡されたという、どちらかというと生い立ちがモヤッとしている路線です。
スタートの千葉中央駅。昔はここが京成千葉駅で、お隣の(現)京成千葉は国鉄千葉駅前駅でした。
千葉中央駅から千原線方面を。そう、ここから単線です。
駅は大層立派。
路線や駅は複線対応可能になっています。
沿線の人口が増えて乗客増えれば複線になりますでしょうか。
沿線は大きい建物もあるけど隙間も多いという、開発途上でちょっと停滞、という雰囲気を感じます。
終着のちはら台駅。
大層立派な建物も脇に控えています。
駐輪場が1日50円というところが色々興味深いところでした。
京成電鉄東成田線/芝山鉄道芝山鉄道線(京成成田~東成田~芝山千代田)
元佐倉市民&千葉市民として、初代スカイライナーの放火事件とか、燃料輸送に合わせてホームに張り巡らされた金網とか、成田空港と鉄道の関わり合いにある複雑な歴史を間近に見てきましたが、その歴史的経緯を抱えて今に残るのがこの路線になりますでしょうか。
起点の成田駅は言わずと知れた成田山新勝寺の玄関口。昔は国鉄の本数が少なかったので、もっぱら京成を使ってお詣りしたものでした。
東成田までは京成線、その先の芝山千代田までが芝山鉄道線になります。
列車は直通運転で…
行き先表示にそれぞれの名称が掲げられます。
東成田までの途中は、成田空港駅に向かう路線と同居します。
東成田駅。昔の成田空港駅で2つあるホームの内の1つは今は使っていません。この辺りの詳細はこちらが詳しいかと。
空港沿いに走ると…
終着の芝山千代田駅。
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因みに芝山鉄道はPASMO非対応(東成田は対応)なので、お出かけの際はきっぷをお求めください。乗客は少ないのですが、精算窓口で大層時間を喰われます。